#2 日本一〇〇が高い動物病院

始めに


『もしもMBAホルダーが動物病院を経営したら』は過去に限定コミュニティ内で配信していた記事のリバイバルです。

元臨床獣医師の豊田が、動物病院業界は『動物を笑顔にする人を笑顔にする人が足りない』という課題を持って起業、その後MBAホルダーとなり、満を辞して動物病院の経営を開始(2019年10月)しました。

このコラムでは、実際に動物病院を経営してみた気づきや取り組み、戦略戦術をノンフィクション経営物語として公開していきます。ビジネス的な考察や、他事業についても紹介していきます。

 

2020年1月31日(金)

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【 note 】
これは明日投稿するnoteですが、この中で紹介している通り『どうぶつ病院2.0』を目指しています。

動物病院1.0とは

僕の定義では『動物の幸せを追求する動物病院』だとしています。全くもって問題なかったのですが、ここ十数年で問題が生じ始めたと考えています。それが『動物病院の飽和』『離職率増加』『動物病院に就職する人の減少』だと思います。

日本経済や少子化なども関係していると思いますが、それは業界外の問題なので、アプローチが中々難しいです。なので、『労働市場へのアプローチ不足』が一番クリティカルな問題だと捉えています。

労働市場とは

世の中には市場が3つあり、それぞれこんな感じです。

  1. 顧客市場(飼い主)
  2. 労働市場(スタッフ)
  3. 資本市場(資本家)※株主とかですね

動物病院1.0では、愚直に顧客市場に向き合ってきた結果、『日本の獣医療は進んでいる』と言われるようになったから凄い事だと思います。(言われてますよね…??)

ただ、近年はそれがサスティナブルじゃなくなってきたよね、というのが『動物病院2.0』に繋がります。(サスティナブルって言いたいだけで、持続性って意味です。)

『顧客市場を追い求め続け過ぎた結果、労働市場から愛想つかされ始めている』というのが、動物病院業界全体の現状だと考えています。3Kとか、長時間労働とか、大学の先生が『小動物臨床は辞めた方が良いよ』と言っているだとかは、まさに。

どうぶつ病院2.0

動物をひらがなにしたのは全く意味はないのですが、マイルドで良いなあと思っただけです。意味深ですみません!

ここまで来たら分かると思いますが、『顧客市場』と『労働市場』の2つにしっかり向き合うのが、『どうぶつ病院2.0』だと考えています。

『動物とスタッフの幸せを追求する動物病院』ということですね。

そのためには、職業の素晴らしさだけでなく、職場の素晴らしさも追求しないといけません。なので、難易度が高いです。なので、僕はそのチャレンジをする事にしました。

何をするのか?

  1. 日本一売上が高い動物病院
  2. 日本一外科症例が多い動物病院
  3. 日本一動物病院店舗数が多い動物病院

どれも何となく思い浮かびますよね。

では、

『日本一従業員を大切にしている動物病院』

となると、「どこだろう?」となるのが現状だと思います。

これは『数値化されていない』というのが、1つの要因だと思いました。なので『従業員エンゲージメントの見える化』が重要だと思いました。

従業員エンゲージメントは、従業員満足度とは少し違うのですが、従業員が仕事に没頭出来ているかを数値化したものだと考えて下さい。

理念が浸透していなかったり、人間関係が微妙だったり、マネジメントが不足していたら、この数値は上がりません。『動物のため!飼い主のため!』では、この数値が上がらないという事です。

なので、

日本一従業員エンゲージメントが高い動物病院を作り(労働市場から愛され)、それと業績が正の相関性がある事を証明し(顧客市場にも愛される)、人材不足とは無縁になる事を証明するのが第1ステップです。

そして、従業員エンゲージメントが高い動物病院は、人材不足とは無縁になる流れを作りたいと思っています。そうやって、業界をアップデートするのが第2ステップです(^^)

 

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