
#4 お金よりも人間関係!? 本当に改善すべきポイントとは
2020年 2月 2日(日)
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今日は僕が目指している『従業員エンゲージメントのスコア化』について紹介します。1番のポイントは「従業員満足度の違い」です(^^)
従業員満足度はESと言う言葉でも知られていると思いますが、今はそんなに重要視されていないのが現状です(はずです)。
1,2枚目の写真を見てみてください。
『お金』と『人間関係』を比べた時に、従業員の満足度が低いのはお金なので、「お金の問題をなんとかしなければ!」と考えますよね。
3枚目の写真を見てみてください。
ここでY軸に期待度の線を足してみましょう。『お金』と『人間関係』、従業員のかたはどれくらい期待しているのかを把握する必要が出てきましたね。
続いて4枚目です。
『お金』は期待していない一方、『人間関係』に期待している事が分かったとします。つまり、絶対的な満足度が低いのは『お金』なのですが、期待されているのは『人間関係』だったと言うことです。これにより、何とかしなければならないのは『人間関係』の方だと分かります。
5枚目にある通り、何とかする方法は2通りです。
ここが今日のポイントです!
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❶ 期待度を下げる
❷ 満足させる
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❶も選択肢としては大いにありです。
例えば、採用時にリップサービスしてると期待度が高くなりすぎるので、しっかりとした採用ブランディングを行う。
あとは、『頑張ったら評価してもらえる』と考えている従業員さんの場合、期待度が上がっていってしまう場合がありますよね。会社が『結果』を求めている場合、『頑張るより結果を出す必要があるよ』と浸透させていく必要があります。
❷は分かりやすいですよね。
勿論満足させるというのは難しい事なのですが、ポイントを絞ることが出来ているので、経営資源(ヒトモノカネ時間)の投資がしやすいのがメリットです。
このように4象限に分けて、組織改革の優先度と重要度を考えていくのが『従業員エンゲージメント』の基本的な考え方です。
今回はお金と人間関係の2項目を例にして紹介しましたが、実際は200問近くの質問を全従業員にして、30個程の項目がこの4象限にプロットされます!
そして、6枚目の写真のような捉え方をして、組織改革を行なっていくという流れです。
今日は基本的な考え方の紹介をしてみました!
明日は具体的な話を紹介したいと思います。
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補足
当コラムは過去に限定コミュニティ『もしもMBAホルダーが動物病院を経営したら』内で配信していた記事のリバイバルです。
元臨床獣医師の豊田が、動物病院業界は『動物を笑顔にする人を笑顔にする人が足りない』という課題を持って起業、その後MBAホルダーとなり、満を辞して動物病院の経営を開始(2019年10月)しました。
このコラムでは、実際に動物病院を経営してみた気づきや取り組み、戦略戦術をノンフィクション経営物語として公開していきます。ビジネス的な考察や、他事業についても紹介していきます。