
#13 運命が『運』で決まってしまわないように
2020年 2月 13日(木)
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サーカス動物病院のコンセプトは、『全ての科で60点を取る』です(めちゃくちゃ難しい!)。
飼い主さんと動物の運命が『運』で決まってしまわないように、60点(合格点ギリギリという意味です)を取り
それ以上の場合、その科を得意にしている動物病院さんを紹介する事が大切だと思っています。
『全ての科を60点取った後、得意な科目を伸ばしていこう』というのが、僕のメッセージです。
「紹介したら飼い主さん取られちゃう」は成り立たないと思っていて
むしろ、「紹介するとかかりつけ医に認定され、紹介しないと転院される」が正しいと思っています。
これは、都心を中心に動物病院はインフラ業務からサービス業に変わってきた事と
情報の民主化により『信頼して』の優先順位が上がった事も関係していると思っています!
なので、サーカス動物病院では
「ウチではここまでしか出来ません」
と伝えることが付加価値であって、
「それでも先生に診てもらいたい」
と言ってもらえるくらいの信頼関係を築こうぜと伝えています。
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米国獣医麻酔専門医をお招きしました
そして気が付きました…麻酔は全ての動物病院が100点を目指すべき科だな、と。
「この子は麻酔は難しいね」と表面的な言い訳を続けていると、
「麻酔は怖い」と言う考え方が飼い主さんに蔓延してしまいます。
それを続けていくと、「麻酔は怖い」を逆手に取られて無麻酔スケーリングというものが生まれるてしまう訳ですよね。
無麻酔スケーリングが生まれたのは、動物病院側の発信不足と努力不足も1つの要因だと思ってます。
麻酔を100点取るためにはどうしたら良いか考えたところ、
100点とってる人に来てもらうのが1番良いなと思った次第です。
(専門医は100点、認定は80点という考え方をしています。)
そんなこんなで専門医の先生ををお呼びして、麻酔が難しい子の麻酔処置、院内教育をお願いすることにしました。
歯科処置とフリーランス麻酔医の相性
かなり相性が良いと思っています。もちろん腫瘍や整形など、かなり相性が良いのですが、理由は2つです。
❶歯科処置は麻酔リスクを理由に実践しない飼い主さんが1番多いと思うから
❷緊急性が高い麻酔処置は、予定が組みにくい(待っていられない)
そんなこんなで、2月9日に麻酔専門医による歯科処置を行ったのですが、ちゃんと2件の枠は埋まりました。
心理的ハードルを下げてくれるのも麻酔専門医ならではだなと痛感しました。
飼い主さんの費用の負担は…?
飼い主さんには1件あたり30,000円負担していただきました。
専門医の先生にお支払いする金額を考えても、お釣りが来るほどのメリットがありました。
うちはInstagramに力を入れているので、需要や費用感についても事前調査をしました。
これは現代っぽい経営方法かもしれませんね。
そんなこんなで月1回麻酔専門医をお招きした歯科処置をしていくことになりました(^^)
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補足
当コラムは過去に限定コミュニティ『もしもMBAホルダーが動物病院を経営したら』内で配信していた記事のリバイバルです。
元臨床獣医師の豊田が、動物病院業界は『動物を笑顔にする人を笑顔にする人が足りない』という課題を持って起業、その後MBAホルダーとなり、満を辞して動物病院の経営を開始(2019年10月)しました。
このコラムでは、実際に動物病院を経営してみた気づきや取り組み、戦略戦術をノンフィクション経営物語として公開していきます。ビジネス的な考察や、他事業についても紹介していきます。