#18 重要な数値は『損益分岐点』

2020年 2月 18日(火)

━━━━━━━━━━━━

料理って数日間連続で作ると一気に上達するんですね!最近料理が楽しくてしょうがないです。

さて、今回の投稿は現実的なものにしようと思います。
ライフストーリーだとか、労働市場だとか言っていても、お金が足りなかったら何も出来ないわけで。

 

サーカス動物病院の経営に関わる数字を紹介したいと思います。
ビジネスをやる上で一番と言ってもいいくらい重要な数値は『損益分岐点』だと思います。

 

損益分岐点(BEP : break-even point)とは


係る費用を収益でカバーでき、損益が「0」になってこれ以降は利益が出る、という売上高をいいます。

つまり、『損益分岐点を越えたら黒字になるよ』って事ですね。

 

ただ、重要なのはこちらの図ですね。

皆さん賢いからすぐ分かっちゃうと思うのですが…

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
固定費と変動費どっちを抑えるのが良いですか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

どっちも重要ですが、『固定費』ですよね。固定費を抑えた分だけグラフが下に下るので。
変動費抑えても下に下るのですが、変動費の角度を小さくするって結構ムズいと思います。特に動物病院は。

動物病院の変動費って、『薬剤費やフードの仕入れ』がメインですので。
仕入れを引いてくれたとしても、たかが知れていますよね。

 

変動費を下げまくってビジネスを成功させた企業もあるのですが、『スケールメリット』といって、
大量仕入れ大量販売を前提としたビジネスモデルです。

 

全米最大のスーパーマーケットである『ウォルマート・ストアーズ』などが代表的で、
大勢に対してビジネスを展開する業態のTOP企業こそが為せる技です。

 

それに比べて固定費下げるってインパクトデカイですよね。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
と言いつつも、サーカス動物病院の損益分岐点は…
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

結構高いんです。皆さんに正直に伝えると、大体で言うと『月300万円』くらいです。(損益分岐点を越えても借金返済は出来ないので要注意)

ちなみに役員2人分の人件費を入れず、の損益分岐点です。

年商5,000万円を越える動物病院の割合が20%と聞いたことがあるので、動物病院って大変だなー、って思ってます。笑

なので、動物病院業界全体の労働環境を良くして、無理矢理開業しちゃう人を減らしたいな、と日々思っています。

今回はちょっとお勉強チックになってしまいましたが、見るとこは見ておきましょう、というメッセージという事で(^^)❢

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

補足

当コラムは過去に限定コミュニティ『もしもMBAホルダーが動物病院を経営したら』内で配信していた記事のリバイバルです。

元臨床獣医師の豊田が、動物病院業界は『動物を笑顔にする人を笑顔にする人が足りない』という課題を持って起業、その後MBAホルダーとなり、満を辞して動物病院の経営を開始(2019年10月)しました。

このコラムでは、実際に動物病院を経営してみた気づきや取り組み、戦略戦術をノンフィクション経営物語として公開していきます。ビジネス的な考察や、他事業についても紹介していきます。

関連記事がありません。