
#30 動物病院ってサービス業?
2020年 3月 13日(金)
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コロナウイルスとてつもないですね。会社の事業内容も見直しています。
先輩経営者に『売上無くなっても半年は大丈夫なくらいキャッシュを貯めておきな』と言われたのが、
ようやく腹落ちしました。
さてさて、今日は動物病院ってサービス業かどうかについて。『医療がサービス業かどうか』も議論されているんですね。
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僕の見解としては…
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動物病院って、
1. 小売業
2. インフラ業(医療)
3. サービス
が混ざっていると思っています。
『このフィラリア予防薬下さい』に対して製品提供するのは小売業。
定義にすると『相手が欲しいものを売る』でしょうか。
『いつもの抗生剤頂戴』と言われて、処方するのは医療じゃなくて小売業じゃないかなと思っています。
インフラ業とサービス業に関しては、時代と需要(場所)によって変わるのかなと思いました。
島に1つしかない動物病院って、インフラ業として機能してますよね、きっと。
教育、福祉、旅行、レジャー、外食などの分野でサービスを提供するのが「サービス産業」。
一方、鉄道、航空、空港、電力・ガス会社に代表される、社会の基盤となるような施設・仕組みを提供するのが
「インフラ産業」だ。
昔の時代や地方の方が、インフラ業として機能していて、現代の都市圏はサービス業の意味合いが濃いのかなと思っています。
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自分なりに考えをもつことに意味がある
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例えば、小売業としての動物病院は終焉に向かっていくだろう。ネットショップや予防病院が出てきたし。
それであれば、キャッシュポイントをサービス業(インフラ業)にスライドする必要があるな。技術の安売りはやめよう
とか
24時間365日動物病院って地方にあったらインフラ業としてはめちゃくちゃ頼りになるな。
ただ、24時間365日動物病院が2つ隣接してたら、インフラへの過剰投資なんじゃないか?
とか
都市圏では、『いつでも何でもやります!』というインフラ業マインドセットではなく、
『飼い主さんの選択肢の1つになります。』というサービス業マインドセットが必要なんじゃないか。
とか
『全ては動物と飼い主のために!』ってめちゃインフラマインドセットなんじゃないか!?
次の時代に進むためには『従業員の幸せも必要なんじゃないか!?』
とか
言葉を定義すると、仮説が増えます。
仮説をもって検証すると、失敗は無くなります。
エジソンの『10,000通りの上手くいかない方法を学んだ』なんてまさに。
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補足
当コラムは過去に限定コミュニティ『もしもMBAホルダーが動物病院を経営したら』内で配信していた記事のリバイバルです。
元臨床獣医師の豊田が、動物病院業界は『動物を笑顔にする人を笑顔にする人が足りない』という課題を持って起業、その後MBAホルダーとなり、満を辞して動物病院の経営を開始(2019年10月)しました。
このコラムでは、実際に動物病院を経営してみた気づきや取り組み、戦略戦術をノンフィクション経営物語として公開していきます。ビジネス的な考察や、他事業についても紹介していきます。