#39 アフターコロナ

2020年 4月 6日(月)

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今日買い物に行ったのですが、見えない敵を意識するとコロナ疲れが出ますね。
動物病院業務は元々感情労働でメンタル疲れやすいので、現場スタッフのメンタルケアしましょう。
(施策打ったら共有しますね。)

 

コロナによって停滞するサービスがあれば、爆誕したサービスもあり。
「じゃあ動物病院業界はどうなのか」と考察してみたいと思います。

 

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ハードウェアとソフトウェアの2つある
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僕は動物病院をハードウェア、専門性をソフトウェアと呼んでいます。


これまでの動物病院業界は成長期であり、需要>供給であったので、

動物病院開業(ハードウェア設置)すると上手くいく(確率が高い)

というのが王道だったと思います。

 

それがこの十数年、動物病院飽和が謳われるようになり、需要<供給に変わり始めました。
ハードウェアが飽和したため、若い世代を中心に

専門性(ソフトウェア)を身に着けよう!

と意識が変わってきたように思います。

 

実際、「○○の専門医になりたい」と言う獣医学生や若手獣医師と話す機会は結構あります(僕は昔を知らないので、比べられないのですが)。
どうやら専門性があると、食うに困らない、やりたい事が出来る、何者かになれる、というメリットがあるようです。

 

そうした流れを汲んでか、うちの会社が始めたのがVet Derm Tokyoという【出張皮膚科診察】でした。

 

専門性が高い人たちは出張(派遣)して、高度医療を実現しましょう!というビジネスですね。
つまり、

ソフトウェアを(ハードウェアに)インストールしましょう

という考えでした。

 

組織としてこれをやったのが初めてだったので、注目されたように思います。
他の科の先生から、相談されるようにもなりました。(皮膚科以外を自社でやるつもりないので、ノウハウはお教えしたりしてます)

 

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インストール出来ない問題
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僕が仕事柄、獣医専門医の方とお話する事が多いのですが、意外とキャリアに悩んでいる方が多い印象です。
アカデミアか臨床かという悩みもあるのですが、【理想の職場がない】という悩みも往々にしてあります。

 

専門性が高くなるほど、『これがしたい』が大きくなるのですが、それを職場の経営者が許してくれるかは別問題です。

 

折角のソフトウェアをハードウェアがインストールしきれない状態が生まれてしまうわけです。
そうすると、ソフトウェア(専門医)は、ハードウェア化(開業)を視野に入れ始めます。

 

ただ、専門性が高いと、獣医療レベルがあがり、使える医療機器が増え、【初期コストが高くなる】上、
【経営スキルがあるかは別問題】なので、うまくいくかは不透明です。

 

こうやって悩みは増していくように思います。

 

なので、これからの時代は

ハードウェアとソフトウェアを馴染ませるOS

が必要であり、

 

それこそが

マネジメントやメンタルヘルスや経営スキル

だと考えています。

※OSは、このグループにも参加している佐々木崇文先生が例えてくれました!(将来有望!)

 

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ただ、ソフトウェア化に待ったがかかった
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今回のコロナ、これ大きい変化だなと思いました。

明日緊急事態宣言が出された場合、【出張皮膚科診察は全て見合わせる】ことになりました。

 

Webセミナーや遠隔相談などを提案するつもりですが、現段階でのコアバリューを失うことになります。

 

これまでは人件費以外の固定費(家賃)が掛からない、というメリットを享受していたのですが、意外な伏兵に出くわしました。
専門医目指す人や専門性をもつ人が減る事はないと思いますが、出張の不便さを感じている人が増えたのは間違いないと思います。

これからはOSの時代が来ると予言しておきます(^^)

 

そんなこんなこの数日間バタバタしており、投稿が空いてしまいました!すいません!

あ、あとウィズコロナでは、

予約制の導入が増える

予防薬がネットに流れる

開業が減り、閉業が増える

なんかもあると思いますが、考察としては単純なので今回は省きました。

 

先週水曜日時点で60%の動物病院さんが影響受けていたので、これからも影響は増えていきそうですね。
各自、衝撃に備えましょう!

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補足

当コラムは過去に限定コミュニティ『もしもMBAホルダーが動物病院を経営したら』内で配信していた記事のリバイバルです。

元臨床獣医師の豊田が、動物病院業界は『動物を笑顔にする人を笑顔にする人が足りない』という課題を持って起業、その後MBAホルダーとなり、満を辞して動物病院の経営を開始(2019年10月)しました。

このコラムでは、実際に動物病院を経営してみた気づきや取り組み、戦略戦術をノンフィクション経営物語として公開していきます。ビジネス的な考察や、他事業についても紹介していきます。

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