
#48 アイディアはどこから来て、導入の決め手は何なのか
2020年 5月 5日(火)
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新型コロナウィルスのニュースばかりで気に入りません!危機感の醸成と恐怖を煽るのは全く違いますが、混同して捉える方は多いんだなと日々実感しています。ワーワー言うてますけど、コロナ関連の情報収集は続けています。
基本的に、自分達のビジネスにどう転用できるかを念頭に置いて情報収集をしています。
基本的にこのような活動からアイディアが生まれるもんで、ゼロから生まれるアイディアなんてほぼほぼ無いです。
一部の天才だけが出来る所業。
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動物病院の次なるコロナ対策
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これまでは
どのようにしたらクラスターにならないか
が一番大事で、そのための対策が多かったと思います。
これは大切なスタッフ、飼い主の皆さん、動物病院を守るためですよね。
次のフェーズでは、
どのように集客をするか
がポイントになります。
お金がないと動物病院もスタッフも、ひいては飼い主&動物も守れなくなるからです。
(経営者はいつも何かに追われていますね。笑)
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With コロナ時代の集客
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アイディアの転用の話に戻ります。ニュースピックスの堀江貴文さんの番組を見ていたら、星のやの星野社長が面白いことを言っていました。

今後は密の見える化が重要になる
と言う言葉です。密を避けるのが習慣になった人々は、サービスの良し悪しとともに、
“密であるかどうかを価値に感じるだろう”と言うことです。
まさに!これは動物病院にも当てはまると思います。元々、サーカス動物病院は予約診察なので、比較的密が避けられる状況なのですが、飼い主さんにとってはそれだけでは十分じゃ無いかもしれないし、更にはこの価値が伝わっていないかもしれません。(言うと伝えるは全然違う)
なので、ホームページに待合室を見れるライブカメラを設置できないかを調査しようと思います。
今後、これが動物病院集客の競争優位性になる可能性もゼロではないと思いますし、ライブカメラが品薄になる可能性もあるので、先手先手で動くのは重要だなと思います。
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導入するかどうかを決める方法
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新しいサービスやシステムを導入する際は、3つの軸から考えます。
①経済性
②有効性
③効率性
の3つです。
① 経済性
わかりやすくコストの話です。どれぐらいの費用がかかるか、費用対効果が得られるかを見定めます。
② 有効性
導入しても全く意味がないのであれば導入は難しいので、どれくらい有効かをcheckします。
今回であれば顧客が反応するかどうかがポイントになります。他に試している会社や動物病院があればそれを参考にするし、TwitterやFacebookなどで市場の変化(人々の価値観の変化)を見るようにしています。
③ 効率性
意外と見落とされがちだと思っているのはこのポイントです。
導入したけど、スタッフが忙しくなりすぎた、スタッフから反発があった、という事はよくあると思います。
これは、オペレーションが効率的ではない、無理が生じている、ということなので、
「メンテナンスが多くないか」や「余分な作業が増えないか」を見るようにしています。
このような軸があると意思決定しやすいし、ディスカッションもしやすいのでオススメです。
ちなみにこの考え方は「デザインシンキング」という考え方の中から抽出して用いています。
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余談
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緊急事態宣言が延長しましたが、いかがお過ごしですか?嵐が過ぎ去るのを耳を塞いで目を瞑って耐える人と、目を見開いて活路を見出す人とでは、数年後大きな差がつくと考えています。
会食や打ち合わせが無くなり、自由時間が増えたので、最低1日1冊は読書出来るようになりました。
時間も消費ではなく、投資出来るものですね。
時間を仲間に出来ると、今後が楽しみになってメンタルも安定するなと思いました(^^)
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補足
当コラムは過去に限定コミュニティ『もしもMBAホルダーが動物病院を経営したら』内で配信していた記事のリバイバルです。
元臨床獣医師の豊田が、動物病院業界は『動物を笑顔にする人を笑顔にする人が足りない』という課題を持って起業、その後MBAホルダーとなり、満を辞して動物病院の経営を開始(2019年10月)しました。
このコラムでは、実際に動物病院を経営してみた気づきや取り組み、戦略戦術をノンフィクション経営物語として公開していきます。ビジネス的な考察や、他事業についても紹介していきます。

